Perfumeの音楽プロデューサー。

Perfumeは、インディーズ時代から、メジャーデビューしてから、また暫くして成功してきたこれまで、ずっと中田ヤスタカプロデュースで来ています。ですから、現在のPerfume本人たち自身も、音楽プロデューサーは中田氏以外は、あり得ないと言っています。たぶんPerfumeは、中田ヤスタカがライブはプロデュースしていないとしても、ほとんどが中田ヤスタカが込みになっていると言ってもよいでしょう。何故なら、Perfumeのメンバーらは、パッパラー河合桃井はるこプロデュースのときは、ぱふゅ〜むやぱふゅーむと名乗っていたし、自身をそう呼んでいる節があります。

しかしです。Perfumeのメンバーを中心に考えますと、ライブでは、アキハバラブはあまりやらないみたいですが、パッパラー河合をやったり、近田春夫や先輩お姉さん方の曲をカバーしたりするわけですし、いろいろできるわけですよ。最近中田氏も初めてPerfumeのライブを見に行ったらしいのですが、ライブのプロデュースは、まだしていないみたいですし、今はやる気はないと思います。ていうか、して欲しくないのです。つまり、Perfumeでライブをやるのに中田氏に関わらず、Perfume自身の独自性と役割を表現できるわけです。

わたしは、そういうことを含めて考えると、Perfumeには、いろいろな音楽をライブに限らず表現できる力があると思うのですよ。黒い歴史とか誰が言ったか知らないですが、本人たちはそんなこと言わないでしょうし、もっと、前向きにいろいろな音楽をステージでもCDでも表現して欲しいと思います。メンバー個々には、ソロという形でいろいろな表現をできるでしょうし、やりたいと思うのでしょうが、私はPerfume自身の表現の幅をもっと広げて、きちんと流れを踏んだ上でのことですが、いろんなことをやってもらいたいと思います。YMOの坂本さん、細野さん、高橋さん、将又私も知らない優秀な若い音楽家の方々などいろいろとやってもらいたいです。おそらく、Perfumeをプロデュースしたいっていう音楽家はたくさんいると思うのです。

Perfumeは、いまのところアイドルでもアーティストでもどちらでもいいと言っています。その区別が私にはよくわかりませんが、私は、兎に角、色色な方々の優秀な楽曲作品である歌や曲を、身体あるいは身体的なものを用いて体現して欲しいのです。それをかわいく表現するとアイドル的で、かっこよく表現するとアーティストと言っているだけのことだと思うのです。でもどちらにしても、そうした楽曲の体現者を追求し、今までないような体現を明らかに提示していくことが、Perfume純化した役割だと思うし、それがアイドル、あるいはポップアイコン、ポップマネキン、あるいはポップロボット、ポップアンドロイドの証明なんだと思うのです。